外資系の経理・人事に転職するには?英語の会計用語・本社レポート・日本の制度
結論(先に3行で)
- 外資系の経理・人事は、日本の制度に沿った仕事(日本の会計・税務、日本の労働法・社会保険)と、本社の仕組みに合わせる仕事(本社への報告、グローバル共通の制度)の両方を扱います。
- 英語は、本社への月次報告やグローバル共通の人事システムなど、読み書きから使う場面が多く、会計用語や数字は共通なので、話す力より読み書きから入りやすい職種です。
- 日本の制度の実務経験は外資系でもそのまま評価されます。英語の要件は「読み書き」から「会議」まで求人で差が大きいので、求人の層を見て応募してください。
この記事でやること:日本の制度の実務と、本社の仕組みに関わる経験を分けて書き出す → 英語の会計・人事用語を100語集める → 読み書き中心の求人から応募する。
外資系の経理では、英語をどう使う?
外資系企業の日本法人の経理では、日本の会計基準・税法に沿った決算や税務申告と、本社への報告の両方を担当することが多いと考えられます。本社への報告は、本社が決めた様式・勘定科目・締めの日程で、英語の数字の報告として行われるのが一般的です。
| 仕事 | 英語の使い方 | 層の目安 |
|---|---|---|
| 日本の決算・税務 | 日本語中心。税理士・税務署とのやり取りも日本語 | 層1 |
| 本社への月次報告 | 本社の様式に数字を入れる、差異の理由を英語で短く書く | 層2 |
| 監査対応 | 海外の監査人や本社の経理と英語でやり取り | 層2〜3 |
| 予算・予測(FP&A) | 本社や地域統括と予算の会議 | 層3 |
数字と会計用語は世界で共通なので、英語の文章を長く書く場面は少なく、用語と定型の表現を覚えれば対応できる範囲が広い職種です。英語が苦手な人にとって、入りやすい職種の一つと考えられます。
診断の例:TOEIC600点台・定型なら話せる・経理・30代前半・どちらでも・年収400万円台
- 英語力の帯:読み書き中心(帯2)
- 今応募できる層:層2(英語の読み書きが日常)
- 公式の対象と合う転職サービス:JAC Recruitment、ロバート・ウォルターズ、マイケル・ペイジ
- 英語学習の候補:egnite、PRESENCE、TEPPEN ENGLISH
当サイトの英語力×職種の転職診断の結果(架空の入力例)。候補は公式に書かれた対象と入力を照らしたもので、広告報酬では選んでいません。
外資系の人事では、英語をどう使う?
人事は、日本の労働法・社会保険に沿った労務・給与計算と、本社が決めた評価・報酬・研修の仕組みを日本で運用する仕事の両方があります。
- 日本の制度:就業規則、労働時間の管理、社会保険の手続き、給与計算(日本語中心)
- 本社の仕組み:評価制度、報酬の決め方、人事システム(英語の資料・システム)
- 調整:本社の方針を日本の労働法に合わせる(英語で本社に説明する場面)
たとえば、本社の評価制度を日本で使うときは、日本の労働法との関係を本社に説明する場面があります。評価や退職の扱いについての日本の考え方は外資系の評価制度はどう違う?で整理しています。
どんな経験が評価される?
- 日本の月次・年次決算、税務申告、連結の経験(経理)
- 本社や親会社への報告、外資系・海外子会社との取引の経験(経理)
- 労務・給与計算・社会保険の実務、就業規則の改定の経験(人事)
- 評価・報酬制度の運用、採用の経験(人事)
- 会計・人事のシステムを使った経験
資格は、経理なら簿記や税務・会計の資格、人事なら社会保険労務士などが、日本の制度の実務の裏付けになります。英語のスコアと並べて、職務経歴書に書いてください。
英文レジュメでは何を書く?
経理・人事の英文レジュメでは、担当した業務の範囲と、改善した数字(締めの日数の短縮、手続きの件数など)を書きます。
日本の制度の名前(社会保険、年末調整など)は、英語にしにくいものがあります。無理に訳さず、簡単な説明を添えるか、面接で補足すれば十分です。書き方の全体は英文レジュメの書き方を見てください。
英語の準備は何から始める?
- 自分の職種の英語の用語を100語集める(勘定科目、報告の表現、人事制度の用語)
- 本社への報告メールの型を5つ作る(数字の差異の説明、締めの連絡など)
- TOEICのスコアを書類に書ける状態にする(TOEIC600点台で英語を使う仕事に転職できる?)
- FP&Aや人事ビジネスパートナーなど層3の求人を目指すなら、英語の会議の練習も始める
経理・人事の転職で使えるサービスは?
ロバート・ウォルターズは専門分野に経理/財務と人事を、マイケル・ペイジは財務・経理と人事を挙げています。外資系・日系グローバルの管理部門の求人は、JAC Recruitmentでも扱いがあります。
| サービス | 公式の対象 | 拠点・地域 |
|---|---|---|
| JAC Recruitment(外資転職.com/英語転職.com) | ハイクラスの転職エージェント。公式トップの強みに「外資系/日系グローバル企業への転職」「海外への転職」。求人検索の年収区分は500万円以上〜2,000万円以上(100万円刻み) | 国内14拠点(東京本社・北海道・東北・北関東・横浜・静岡・浜松・名古屋・京都・大阪・神戸・中国・福岡など)。海外拠点あり |
| ロバート・ウォルターズ | 外資系・日系のグローバル企業からベンチャー企業まで、雇用形態を問わず紹介。専門分野は18分野(経理/財務・IT・金融・営業・マーケティング・人事・法務/コンプライアンス・エネルギー・自動車・化学など) | 東京・大阪 |
| マイケル・ペイジ | 外資系ハイクラス転職・外資系IT転職・外資系求人(派遣・契約)・国内企業(正社員)。分野にIT・マーケティング・ライフサイエンス・医療/ヘルスケア・営業・人事・法務・財務/経理・調達とサプライチェーンなど | 本社 東京都港区虎ノ門(神谷町)。ほかの拠点は公式で要確認 |
各社の公式ページで 2026-11-03 に確認。「—」は確認できなかった項目です。並び順に広告報酬は関係ありません。許可番号は、厚生労働省「人材サービス総合サイト」で照合できたものだけを表示します(照合前は非表示)。
英語の会計・人事の用語は、何から覚える?
経理・人事の英語は、まず仕事でよく出る用語から覚えるのが効率的です。たとえば次のような言葉です。
- 経理:accrual(発生主義の計上)、reconciliation(照合)、variance(予算や前年との差異)、forecast(見込み)、month-end closing(月次の締め)、audit(監査)
- 人事:compensation(報酬)、headcount(人員数)、performance review(評価面談)、onboarding(入社時の受け入れ)、payroll(給与計算)、job description(職務記述書)
本社への報告では、数字の差異の理由を短く説明する場面が多いので、「何が、いくら、なぜ違うか」を1文で書く練習をしておくと役立ちます。
外資系の経理・人事でよく見る職種名は?
| 職種名の例 | 一般的な意味の例 |
|---|---|
| Accountant / Senior Accountant | 日々の会計処理と月次・年次の決算 |
| Financial Analyst / FP&A | 予算・見込みの作成と、業績の分析 |
| Financial Controller | 日本法人の経理全体の責任者 |
| HR Generalist | 人事の業務を幅広く担当 |
| HR Business Partner(HRBP) | 事業部門の人事の相談役 |
| Compensation & Benefits(C&B) | 報酬・福利厚生の制度の担当 |
| Payroll Specialist | 給与計算の担当 |
FP&AやHRBPは、本社や事業部門と英語で議論する場面が多く、英語の要件が上がりやすい職種と考えられます。英語が苦手な人は、AccountantやPayrollなど、日本の制度に沿った業務が中心の職種から入ると無理がありません。
本社への報告で、つまずきやすい点は?
外資系の経理で入社後につまずきやすいのは、本社の決まりに合わせた報告です。本社の会計方針や勘定科目の分け方が、日本の会計の扱いと違うことがあり、その差を調整して報告する作業が発生します。また、本社の締めの日程は日本の決算の日程より早いことがあり、月の初めに作業が集中しやすくなります。入社前に、報告の日程・様式・使うシステムを確かめておくと、働き方の見通しが立ちます。
人事では、本社の人事制度を日本で運用するときに、日本の労働法や社会保険の仕組みとの違いを本社に説明する場面があります。たとえば、日本では解雇や労働条件の変更に厳しい決まりがあること、社会保険の手続きが法律で決まっていることなどです。こうした説明を英語でできるよう、日本の制度の要点を英語で短く言えるようにしておくと役立ちます。
経理・人事の英語面接では何が聞かれる?
経理・人事の面接では、担当した業務の範囲、使ったシステム、改善した点が中心に聞かれると考えられます。経理なら「月次決算で、どの工程をどう短縮したか」、人事なら「制度の変更を社員にどう伝え、どう定着させたか」のような質問です。答えは、状況→課題→行動→結果の順で、数字を入れて話します。専門用語は英語でも言えるようにしておくと、話が伝わりやすくなります。
経理・人事の職種で、英語の学習はどこまで必要?
日本の制度を担当する職種なら、まずは用語と定型の報告文を読み書きできることが目標になります。FP&AやHRBPのように本社や事業部門と議論する職種を目指すなら、会議で数字の背景を説明し、質問に答える力が必要です。今の職種のまま外資系に移るのか、将来は本社とやり取りする職種を目指すのかで、英語の学習の目標を決めてください。目標が決まれば、必要な学習の量も見えてきます。
まとめ:外資系の経理・人事へ転職するには?
日本の制度の実務経験を強みに、英語は読み書きから準備します。仕事の用語を集め、本社への報告の型を作っておくと、入社後の負担が軽くなります。職種名と担当範囲、報告先の言語を求人ごとに確かめ、英語の量が合う求人から応募してください。
よくある質問
- 外資系の経理は、USCPAがないと難しい?
- 必須の求人ばかりではありません。日本の決算・税務の実務経験と、本社への報告の経験が評価される求人も多くあります。資格の要否は求人票で確かめてください。
- 人事は英語で面談することがある?
- 海外にいる上司や、外国籍の社員との面談が英語になることがあります。求人の範囲(日本の社員だけか、地域全体か)を確かめてください。
- 英語が苦手でも外資系の経理に応募できる?
- 日本の決算・税務を担当する求人なら、英語は読み書き中心で応募できるものがあります。本社報告の範囲と監査の言語を確かめて応募してください。
出典・確認したページ
- ロバート・ウォルターズ 公式トップ:Robert Walters Plc.の日本法人、外資系・日系のグローバル企業からベンチャー企業まで雇用形態を問わず紹介、18の専門分野、東京・大阪、許可番号の記載なし(2026-11-03確認)
- マイケル・ペイジ 公式トップ:Michael Page International (Japan) K.K.、外資系ハイクラス転職・外資系IT転職・国内企業(正社員)、分野(IT・マーケティング・ライフサイエンス・医療/ヘルスケア・営業・人事・法務・財務/経理・調達など)、登録無料、フッターに License Number の記載(2026-11-03確認)
- JAC Recruitment 公式トップ:「ハイクラスの転職エージェント」、強みに「外資系/日系グローバル企業への転職」「海外への転職」、年収500万円以上〜2,000万円以上の16区分の求人検索、「外資×在宅勤務の求人」「日系×海外勤務の求人」、「無料非公開求人の紹介を受ける」(2026-11-03確認)
- e-Gov法令検索「労働契約法」:第16条(解雇は客観的に合理的な理由を欠き社会通念上相当と認められない場合は無効)(2026-11-03(e-Gov 法令APIで条文を確認))
この記事は 2026-11-03 時点で公的機関・各社公式ページを確認して書いています。制度・統計・各社の条件は変わることがあるため、申込み前に公式ページで最新情報を確認してください。体験談・口コミ・内定実績は掲載していません。文中の例は書き方を示すための架空の設定です。