英語を使う仕事の転職エージェントはどう選ぶ?外資系に強い・スカウト型・総合型の使い分け
結論(先に3行で)
- 英語を使う仕事の転職では、外資系・日系グローバルの求人を扱うエージェント1〜2社と、スカウト型のサービス1つを組み合わせる使い方が、求人の偏りを減らしやすい方法です。
- 転職エージェント(職業紹介)は、職業安定法第32条の3第2項により、原則として求職者から手数料を取れません。採用した企業が手数料を払う仕組みなので、紹介される求人はそのエージェントと取引のある企業に限られます。
- 英語が苦手な人は、面談の最初に「英語は読み書き中心の求人を中心に」と伝え、英語を使う場面を求人ごとに確かめてもらってください。
この記事でやること:自分の英語力の帯と現年収を確かめる → 下の表から公式の対象が合うサービスを2〜3選ぶ → 面談で確かめる6つの質問を準備する。
転職エージェントとスカウト型は何が違う?
| 種類 | 仕組み | 英語が苦手な人の使い方 |
|---|---|---|
| 外資・グローバルに強いエージェント | 担当者が求人を紹介し、応募・面接の調整をする(職業紹介) | 英語を使う場面を企業に確かめてもらう |
| スカウト型サービス | レジュメを登録すると、企業やヘッドハンターから連絡が来る | 英語の要件が低めの求人の声がかかることも |
| 総合型の転職サービス | 職種・業界を広く扱う | 日系企業の国内向け職種も含めて幅を広げる |
ビズリーチは、求人は企業やヘッドハンターが掲載し、ビズリーチが紹介するわけではないと公式で説明しています。スカウト型では、届いた連絡の相手(企業か、ヘッドハンターか)を確かめてやり取りします。スカウト型とエージェントの法律上の区分は、姉妹サイトのスカウト型とエージェントの違いで詳しく説明しています。
外資・英語の求人を扱う主なサービスは?
| サービス | 種類 | 公式の対象 | 外資・英語の記載 | 拠点・地域 |
|---|---|---|---|---|
| JAC Recruitment(外資転職.com/英語転職.com) | エージェント(職業紹介) | ハイクラスの転職エージェント。公式トップの強みに「外資系/日系グローバル企業への転職」「海外への転職」。求人検索の年収区分は500万円以上〜2,000万円以上(100万円刻み) | 求人カテゴリに「外資×在宅勤務の求人」「日系×海外勤務の求人」、英語の職種名の求人あり。英語転職.com(english-jac.com)は2026-11-03時点で jac-recruitment.jp に転送される | 国内14拠点(東京本社・北海道・東北・北関東・横浜・静岡・浜松・名古屋・京都・大阪・神戸・中国・福岡など)。海外拠点あり |
| エンワールド・ジャパン | エージェント(職業紹介) | 外資系企業・日系グローバル企業のミドルからエグゼクティブ層のポジション(公式トップ)。会社概要の事業内容に「グローバル人材に特化した人材紹介業」 | グローバル人材に特化(会社概要)。英語力の条件の明記は確認できず | 東京・大阪・名古屋(拠点一覧) |
| ロバート・ウォルターズ | エージェント(職業紹介) | 外資系・日系のグローバル企業からベンチャー企業まで、雇用形態を問わず紹介。専門分野は18分野(経理/財務・IT・金融・営業・マーケティング・人事・法務/コンプライアンス・エネルギー・自動車・化学など) | 採用アドバイス記事に「バイリンガル・スペシャリスト」への需要の記載。応募条件としての英語力の明記は確認できず | 東京・大阪 |
| AXIS Agent(アクシスコンサルティング) | エージェント(職業紹介) | 公式トップが強みに挙げる領域は「コンサルティング業界」「PE・VC業界」「事業会社のCxOや部長クラス」。紹介文に「戦略コンサルやITコンサル」 | 公式トップに外資系・英語の記載は確認できず(ASPの案件名は「外資系・IT業界などハイクラスの転職」) | 所在地:東京都千代田区麹町。会員登録ページに「Web面談やお電話も可能」 |
| マイケル・ペイジ | エージェント(職業紹介) | 外資系ハイクラス転職・外資系IT転職・外資系求人(派遣・契約)・国内企業(正社員)。分野にIT・マーケティング・ライフサイエンス・医療/ヘルスケア・営業・人事・法務・財務/経理・調達とサプライチェーンなど | サイトは日本語・英語の切り替えあり。応募条件としての英語力の明記は確認できず | 本社 東京都港区虎ノ門(神谷町)。ほかの拠点は公式で要確認 |
| ビズリーチ | スカウト型 | 管理職・専門職・次世代リーダー・グローバル人材などの即戦力・ハイクラス人材向けのスカウト型サービス。求人は企業やヘッドハンターが掲載し、求職者は企業・ヘッドハンターと直接やり取りする(ビズリーチが紹介するわけではないと記載) | 対象に「グローバル人材」の記載 | 全国(オンライン) |
| リクルートダイレクトスカウト | スカウト型 | 「ハイクラス・エグゼクティブ限定の会員制転職スカウトサービス」(説明文)。登録すると企業やエージェントから直接スカウトが届く | 英語・外資の条件の明記は確認できず(年収別・職種別の求人検索あり) | 全国(オンライン) |
各社の公式ページで 2026-11-03 に確認。「—」は確認できなかった項目です。並び順に広告報酬は関係ありません。許可番号は、厚生労働省「人材サービス総合サイト」で照合できたものだけを表示します(照合前は非表示)。
並び順は広告報酬とは関係ありません。JAC Recruitmentの公式トップでは、求人検索の年収区分が500万円以上から始まり、エンワールドは「ミドルからエグゼクティブ層」を対象と書いています。現年収が400万円台以下の人は、スカウト型や総合型も組み合わせて求人の幅を保ってください。
英語力の帯ごとに、どう組み合わせる?
| 英語力の帯 | 組み合わせの例 | 面談で伝えること |
|---|---|---|
| 英語に自信なし(TOEIC未受験〜595点) | スカウト型+外資・グローバルのエージェント1社+英語学習 | 英語は読み書き中心の求人を中心に |
| 読み書き中心(600〜795点前後) | 外資・グローバルのエージェント2社+スカウト型 | 英語の会議の頻度を求人ごとに確認 |
| 会議で発言できる(800点前後〜) | 外資・グローバルのエージェント2社 | 職種・職位を上げた求人も含めて |
自分の帯は、トップの英語力×職種の転職診断で確かめられます。診断は、各社の公式に書かれた対象と入力を照らして候補を出しています。
診断の例:TOEIC700点台・定型なら話せる・IT・30代後半・外資希望・年収600万円台
- 英語力の帯:読み書き中心(帯2)
- 今応募できる層:層2(英語の読み書きが日常)。希望に近いのは層3
- 公式の対象と合う転職サービス:JAC Recruitment、ロバート・ウォルターズ、エンワールド
- 英語学習の候補:egnite、TEPPEN ENGLISH、One Month Program
当サイトの英語力×職種の転職診断の結果(架空の入力例)。候補は公式に書かれた対象と入力を照らしたもので、広告報酬では選んでいません。
面談で確かめることは?
- この求人で英語を使う場面(読む・書く・会議・上司・顧客)
- 面接は何語か、何回目に英語の面接があるか
- 英文レジュメの添削や、英語面接の対策をしてもらえるか
- 年収の内訳(ベース・変動・RSU・退職金)を企業に確認してもらえるか
- 紹介できる求人の地域(東京以外の勤務地があるか)
- 応募の前に、同じ求人に別の経路から応募していないかの確認
年収の内訳の確かめ方は外資系の年収の内訳は?を見てください。
許可番号はどう調べる?
有料の職業紹介を行う事業者は、厚生労働大臣の許可が必要です。許可の有無は、厚生労働省の「人材サービス総合サイト」で事業者名から検索できます。当サイトの比較表では、このサイトで照合できた許可番号だけを表示する方針にしています。各社の会社概要に番号が書かれていても、同サイトでの照合が終わるまでは表に出していません。
また、同サイトでは事業者ごとの就職者数や、無期雇用で就職した人の6か月以内の離職状況なども公開されています。数字は会社単位で、外資・英語の求人だけの値ではないことに注意してください。
英語学習のサービスはいつ使う?
エージェントに登録してから、面接までの期間で話す練習が足りないと感じたら、英語学習のサービスを足します。書類のためのスコアが必要か、面接で話す力が必要かで、選ぶサービスが変わります。選び方は転職前に英語コーチングは必要?にまとめています。
エージェントとの面談は、どう進む?
転職エージェントに登録すると、多くの場合、担当者との面談(オンラインや電話を含む)があります。一般的には次の流れで進みます。
- 経歴と希望の確認:職務経歴、転職の理由、希望の職種・年収・勤務地。
- 英語力の確認:TOEICのスコアや、英語を使った経験。英語で少し話すことを求められる場合もあります。
- 求人の紹介:希望と経歴に合う求人の説明。英語を使う場面もここで確かめます。
- 応募の準備:職務経歴書・英文レジュメの確認、面接の対策。
面談の前に、職務経歴書(できれば英文レジュメも)と、希望の条件の優先順位を用意しておくと、話が早く進みます。
同じ求人を複数のエージェントから紹介されたら?
同じ企業の同じ求人を、別のエージェントから紹介されることがあります。同じ求人に2つの経路から応募すると、企業側で混乱が起き、選考に悪い影響が出るおそれがあります。最初に紹介を受けたエージェント(または、より詳しく企業の情報を持っているエージェント)1社を通して応募し、もう1社には「別の経路で応募済み」と伝えてください。応募した求人と経路を、表にして記録しておくと安心です。
企業への直接応募とは何が違う?
企業の採用ページから直接応募する方法もあります。直接応募は、自分のペースで応募でき、エージェントを通さないぶん企業の負担が小さいという面があります。一方で、英語を使う場面や年収の内訳を企業に確かめる、面接の日程を調整する、といった作業を自分で行う必要があります。英語が苦手な人は、英語の量の確認をエージェントに任せられる点で、エージェント経由のほうが安心な場面が多いと考えられます。
エージェントからの連絡が多すぎるときは?
登録したエージェントから、電話やメールの連絡が多くて負担に感じることがあります。その場合は、連絡の方法(メール中心にしてほしい、平日の夜だけ電話できる、など)と、希望の条件を改めて伝えてください。希望に合わない求人を紹介され続けるときは、英語の量・年収・勤務地など、何が合わないのかを具体的に伝えると、紹介の精度が上がります。それでも合わない場合は、登録を休止・退会することもできます。無理に多くのサービスを使い続ける必要はありません。
英語の面談をされることはある?
外資系の求人を扱うエージェントでは、面談の中で英語力を確かめるために、少し英語で会話をすることがあります。これは試験ではなく、どの層の求人を紹介するかを決めるための確認と考えてよいでしょう。英語が苦手な人は、無理に話そうとせず、今の英語力を正直に示すほうが、合う求人を紹介してもらいやすくなります。英語の面談があるかどうかは、申込みのときに確かめておくと安心です。
担当者との相性が合わないときは?
担当者との相性が合わない、英語の量を確かめてくれない、と感じたときは、担当者の変更を頼めるサービスもあります。担当者に遠慮して合わない求人に応募するより、早めに伝えるほうが、自分にとっても担当者にとっても負担が少なくなります。
年収が低めでも、外資系の求人を紹介してもらえる?
外資系・グローバルの求人を扱うエージェントの中には、公式でミドル層以上やハイクラスを対象にしているところがあります。現年収が低めの人や、職務経験が短い人は、こうしたサービスでは紹介できる求人が少ないこともあります。その場合は、スカウト型や、ハイクラスに限らない総合型の転職サービスを組み合わせて、国内向けの職種を含めた求人の幅を保ってください。英語力を伸ばし、経験を積んでから改めて相談する方法もあります。
まとめ:英語を使う仕事のエージェント選びで大切なことは?
公式の対象が自分の年収・職種・年代と合うサービスを2〜3つ選び、英語を使う場面を求人ごとに確かめてもらうことです。英語力は正直に伝え、同じ求人に重ねて応募しないよう記録をつけてください。許可番号は人材サービス総合サイトで確かめられます。
よくある質問
- 転職エージェントは何社登録すればいい?
- 2〜3社までで十分です。多く登録すると、面談や連絡の対応が増え、同じ求人に別の経路から応募してしまうおそれもあります。
- エージェントから紹介された求人は断ってもいい?
- 断ってかまいません。英語の量や年収の内訳が合わない求人は、理由を伝えて断ると、次の紹介の精度が上がります。
- スカウト型だけで転職できる?
- できる場合もありますが、届く連絡は登録したレジュメの内容に左右されます。英語が苦手な人は、英語を使う場面を確かめてくれるエージェントと組み合わせるほうが安心です。
出典・確認したページ
- e-Gov法令検索「職業安定法」:第4条(職業紹介・募集情報等提供の定義)、第32条の3第2項(求職者から手数料を徴収してはならない。省令の例外を除く)(2026-11-03(第32条の3は e-Gov 法令APIで条文を確認。第4条は2026-11-02に姉妹サイトで確認))
- 厚生労働省「人材サービス総合サイト」:職業紹介事業者の許可・届出の検索、手数料表・就職者数などの公開先(検索はフォーム式で、当サイトでは自動取得できず。許可番号の照合は公開前に実施)(2026-11-03確認)
- JAC Recruitment 公式トップ:「ハイクラスの転職エージェント」、強みに「外資系/日系グローバル企業への転職」「海外への転職」、年収500万円以上〜2,000万円以上の16区分の求人検索、「外資×在宅勤務の求人」「日系×海外勤務の求人」、「無料非公開求人の紹介を受ける」(2026-11-03確認)
- エンワールド・ジャパン 公式トップ:外資系企業・日系グローバル企業のミドルからエグゼクティブ層の採用/転職支援(2026-11-02(姉妹サイトで確認))
- ロバート・ウォルターズ 公式トップ:Robert Walters Plc.の日本法人、外資系・日系のグローバル企業からベンチャー企業まで雇用形態を問わず紹介、18の専門分野、東京・大阪、許可番号の記載なし(2026-11-03確認)
- ビズリーチ 公式トップ:求人は企業・ヘッドハンターが掲載し、ビズリーチが紹介するわけではない、無料でも利用可・一部機能は有料会員のみ(本人が申し込まない限り自動課金はない)、管理職・専門職・次世代リーダー・グローバル人材などの即戦力・ハイクラス人材向け(2026-11-03確認)
- リクルートダイレクトスカウト 公式トップ:「ハイクラス・エグゼクティブ限定の会員制転職スカウトサービス」、登録すると企業やエージェントから直接スカウト、「無料登録でスカウトを受け取る」、フッター Indeed Recruit Partners Co.,Ltd.(2026-11-03確認)
- マイケル・ペイジ 公式トップ:Michael Page International (Japan) K.K.、外資系ハイクラス転職・外資系IT転職・国内企業(正社員)、分野(IT・マーケティング・ライフサイエンス・医療/ヘルスケア・営業・人事・法務・財務/経理・調達など)、登録無料、フッターに License Number の記載(2026-11-03確認)
- career-db.com「転職サービスの公開実績」(姉妹サイト。厚労省 人材サービス総合サイトの公開データの集計):JAC 就職者数13,694人(令和7年度)・6か月以内離職率3.8%(令和6年度)、ロバート・ウォルターズ 1,946人・6.5%(令和6年度)、マイケル・ペイジ 871人・2.3%(令和7年度、判明せず97.7%)。基準日 令和8年10月1日、データ確認日2026-10-27。原票は未照合(2026-11-03確認)
この記事は 2026-11-03 時点で公的機関・各社公式ページを確認して書いています。制度・統計・各社の条件は変わることがあるため、申込み前に公式ページで最新情報を確認してください。体験談・口コミ・内定実績は掲載していません。文中の例は書き方を示すための架空の設定です。