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外資系と日系の年収を比較すると?30代で退職金・賞与まで入れた60歳までの差を計算

更新日 2026-11-03|運営 AI Mediaz(屋号)|PR 記事内に広告を含みます

結論(先に3行で)

  1. 外資系企業だけの平均年収を示す公的統計は見つかりませんでした。平均で比べるのではなく、手元の2つの提示額を、内訳と前提をそろえて比べるのが確実です。
  2. 当サイトの計算では、32歳(今の会社に22歳から勤続10年)で日系600万円・外資750万円の場合、昇給の伸び方が同じなら60歳までに外資が約3,900万円多くなります。一方、外資の年収が60歳まで上がらない前提だと、退職金のある日系が約2,400万円多くなります。
  3. 差を決めるのは「昇給の伸び方」「変動部分の達成」「退職金」「何年いるか」の4つです。外資の提示が日系より何%高ければ並ぶかは、前提しだいで約7%から約40%まで変わります。
32歳・勤続10年、日系600万円と外資750万円
図解:32歳・勤続10年、日系600万円と外資750万円(出典:当サイト計算。賃金構造基本統計調査(令和7年)・就労条件総合調査(令和5年)・民間給与実態統計調査(令和7年分))

外資系の年収は日系より高い?統計で比べられる?

「外資系は年収が高い」と言われますが、外資系企業だけを切り出した平均年収の公的統計は見つかりませんでした。経済産業省の「外資系企業動向調査」は第54回(2020年調査)が最新で、概況に給与水準の比較はありません。参考になるのは、会社の規模別の平均です。

区分平均給与(年間)補足
1年を通じて勤務した給与所得者 全体(平均)4,866千円うち賞与 749千円(15.4%)
株式会社 資本金10億円以上6,917千円
株式会社 資本金1億円以上10億円未満5,086千円
事業所規模 1,000〜4,999人5,562千円
事業所規模 5,000人以上5,475千円

出典:国税庁「令和7年分 民間給与実態統計調査」(2026-11-03 確認)。外資系企業だけを切り出した平均給与の公的統計は見つかりませんでした(経済産業省の外資系企業動向調査の概況にも給与水準の比較はありません)。賞与の割合は当サイトで計算。

国税庁の「民間給与実態統計調査」では、資本金10億円以上の株式会社の平均給与は691.7万円で、全体の平均486.6万円より高くなっています。外資系企業の日本法人にも規模の大小があるので、「外資系だから高い」というより、規模・職種・職位で年収が決まると考えたほうが比べやすくなります。

外資と日系で、年収の内訳はどう違う?

同じ「年収750万円」でも、中身が違えば受け取り方が変わります。

項目日系企業でよくある形外資系企業でよくある形
毎月の給与月給×12か月ベース給与(年俸を12か月で割る)
賞与・インセンティブ夏・冬の賞与。全体平均では年収の約15%目標(ターゲット)に対する達成率で変わる変動部分
株式報酬上場企業の一部RSU(譲渡制限付株式ユニット)などがある会社も
退職金退職給付制度がある企業は74.9%ない会社も多い。確定拠出年金などで代わりに拠出する会社も
昇給年齢・等級で上がる仕組みが多い職位(ポジション)が変わらないと上がりにくいことも

日系の賞与比率は、国税庁の調査の平均賞与749千円÷平均給与4,866千円=約15.4%です。退職給付制度がある企業の割合(74.9%)は、厚生労働省の「令和5年就労条件総合調査」の値です。外資系の内訳は会社ごとに違うため、オファーの書面で一つずつ確かめてください。内訳の読み方は外資系の年収の内訳は?で詳しく説明しています。

30代で比べると、60歳までの差はどうなる?

32歳で、22歳から今の会社(日系)に勤続10年、今の年収600万円のまま残る場合と、外資系企業から750万円の提示を受けて転職する場合を、60歳までの合計で当サイトの年収比較の計算で出しました。日系に残る場合は賞与比率15%・退職金あり(60歳まで残ると勤続38年なので、就労条件総合調査の勤続35年以上の平均2,037万円)。外資に転職する場合は変動部分20%で、今の会社を辞めるときに勤続10年分の退職金を受け取るものとしました(統計は勤続20年以上しかないため、勤続20〜24年の平均1,021万円×10÷22≒464万円という比例の仮定)。前提を変えたときの差です。

条件(60歳まで)日系に残る合計(定年時の退職金込み)外資に転職する合計(期待値・今の会社の退職金込み)差(外資−日系)差(外資の変動・RSUがゼロ)並ぶのに必要な上乗せ
32歳・今の会社に勤続10年(22歳入社)・日系600万円 vs 外資750万円(変動20%・達成率100%)、伸びは両方とも統計の年齢カーブ23,909万円27,804万円+3,895万円−1,573万円+7.2%
同上で、外資の年収が60歳まで据え置き(昇給なし)23,909万円21,464万円−2,445万円−6,645万円+39.6%
同じ伸びで、外資の変動部分の達成率が毎年50%23,909万円25,070万円+1,161万円−1,573万円+19.1%
外資は据え置きだが、RSU年60万円+退職金代わりの拠出(DC等)年30万円23,909万円23,984万円+75万円−5,805万円+24.6%
両方とも据え置き(昇給なし)で比べた場合18,837万円21,464万円+2,627万円−1,573万円+9.4%

当サイトの年収比較の計算(Python と JavaScript で同じ計算をし、一致を確認済み)で出した額面の合計です。日系の賞与比率15%、退職金は「令和5年就労条件総合調査」の定年退職者の勤続年数別の平均(勤続20年未満は比例の仮定、自己都合退職の減額はしていない)を、日系に残る場合は今の会社での勤続年数+60歳までの年数、外資に転職する場合は今の会社での勤続年数(今辞めるときに受け取る)で当てはめ、伸び方の「統計カーブ」は「令和7年賃金構造基本統計調査」大学卒・男女計。外資の変動比率20%・達成率・伸び・RSU・拠出は仮定。税・社会保険料は引いていません。

結果から分かることは次のとおりです。

なお、転職は自己都合退職になるため、会社の規程によっては、定年退職より退職金が少なくなることがあります。厚生労働省「令和5年就労条件総合調査」(勤続20年以上かつ45歳以上、大学・大学院卒の管理・事務・技術職)では、自己都合退職者1人平均の退職給付額は1,441万円、定年退職者は1,896万円でしたが、勤続年数・年齢・賃金の構成が違うため、減額の割合としては使えません。この計算では減額していないので、今の会社の退職金規程で、今辞めた場合の額を確かめて「金額を入力」で入れると精度が上がります。

差を決める4つの前提は何?

  1. 昇給の伸び方:もっとも影響が大きい前提です。日系の「統計カーブ」は、下の表の年齢別の平均を使っています。
  2. 変動部分の達成:インセンティブの比率が高い職種(営業など)ほど、年によるぶれが大きくなります。
  3. 退職金:勤続年数が長いほど大きくなり、税金の扱いも有利です。
  4. 何年いるか:外資系に60歳までいるとは限らず、日系でも定年まで勤めるとは限りません。在籍が短ければ、退職金の差は小さくなります。当サイトの計算は、日系に残る場合の勤続年数を「今の会社での勤続年数+60歳(または65歳)までの年数」とし、外資に転職する場合は、今の会社を辞めるときにそれまでの勤続年数分の退職金を受け取るものとして足しています。
年齢大学卒 男女計男女30〜34歳=1とした倍率(男女計)
20〜24歳263.9千円267.4千円260.4千円0.78倍
25〜29歳296.4千円305.1千円286.9千円0.87倍
30〜34歳340.3千円358.9千円311.5千円1.00倍
35〜39歳382.2千円405.9千円332.4千円1.12倍
40〜44歳425.3千円452.8千円363.7千円1.25倍
45〜49歳458.4千円491.4千円373.8千円1.35倍
50〜54歳494.9千円528.8千円386.3千円1.45倍
55〜59歳529.1千円556.3千円416.2千円1.55倍
60〜64歳420.2千円430.3千円360.1千円1.23倍

出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況」第3表(2026-11-03 確認)。所定内給与(月額)で賞与・残業代は含みません。年齢ごとの平均の断面で、同じ人が年をとったときの昇給を追ったものではありません。倍率は当サイトで計算。

この表は、年齢ごとの平均を並べた断面です。同じ人が年をとったときの昇給を追ったものではありません。30〜34歳を1とすると55〜59歳は約1.55倍ですが、自分の会社の昇給がこのとおりになるとは限らないので、計算では「据え置き」「毎年1〜3%」の前提も試してください。

退職金はどのくらい差になる?

勤続年数定年退職者1人平均の退職給付額(大学・大学院卒、管理・事務・技術職)参考:その年数の退職所得控除額(下限年で計算)
勤続20年〜24年1,021万円800万円
勤続25年〜29年1,559万円1,150万円
勤続30年〜34年1,891万円1,500万円
勤続35年以上2,037万円1,850万円

出典:厚生労働省「令和5年就労条件総合調査」(退職給付制度がある企業は74.9%、勤続20年以上かつ45歳以上の定年退職者、令和4年1年間)、国税庁 タックスアンサー No.1420(控除額の計算式)。2026-11-03 確認。控除額は当サイトで計算。

退職金は、退職所得控除を引いた残りの半分だけが課税の対象になります(国税庁 No.1420)。上の例で60歳まで残ると勤続38年で、控除額は800万円+70万円×18年=2,060万円です。勤続35年以上の平均2,037万円を受け取っても、控除額の範囲に収まるため課税される退職所得は0円です。転職して勤続10年分の約464万円を受け取る場合は、控除額400万円(40万円×10年)を引いた残りの半分、約32万円が課税の対象です。同じ額を毎年の給与として受け取る場合より、税負担が軽くなりやすい仕組みです。外資の提示に退職金がない場合は、この点も含めて比べてください。

30代後半・40代ではどう変わる?

条件(60歳まで)日系に残る合計(定年時の退職金込み)外資に転職する合計(期待値・今の会社の退職金込み)差(外資−日系)差(外資の変動・RSUがゼロ)並ぶのに必要な上乗せ
38歳・勤続16年(22歳入社)・日系750万円 vs 外資900万円、伸びは両方とも統計カーブ21,683万円24,318万円+2,635万円−2,080万円+6.6%
38歳・同上で、外資は据え置き(昇給なし)21,683万円20,542万円−1,141万円−5,101万円+26.9%
45歳・勤続23年(22歳入社)・日系850万円 vs 外資1,000万円、両方とも据え置き14,787万円16,021万円+1,234万円−1,766万円+8.0%

当サイトの年収比較の計算(Python と JavaScript で同じ計算をし、一致を確認済み)で出した額面の合計です。日系の賞与比率15%、退職金は「令和5年就労条件総合調査」の定年退職者の勤続年数別の平均(勤続20年未満は比例の仮定、自己都合退職の減額はしていない)を、日系に残る場合は今の会社での勤続年数+60歳までの年数、外資に転職する場合は今の会社での勤続年数(今辞めるときに受け取る)で当てはめ、伸び方の「統計カーブ」は「令和7年賃金構造基本統計調査」大学卒・男女計。外資の変動比率20%・達成率・伸び・RSU・拠出は仮定。税・社会保険料は引いていません。

年齢が上がると60歳までの年数が短くなるため、昇給の前提による差も小さくなります。一方、今の会社での勤続が長いほど、転職するときに受け取る退職金は大きくなります(45歳・勤続23年の例では、統計の勤続20〜24年の平均1,021万円を外資側に足しています)。40代の比べ方は30代・40代で英語力に自信がなくても外資に転職できる?でも触れています。年収の交渉の進め方は、姉妹サイトのハイクラス転職の年収交渉を参考にしてください。

比べるときのチェックリストは?

年収比較の計算は、どう使えばいい?

トップの年収比較の計算は、次の順に使うと、差を決める前提が見えやすくなります。

  1. 手元の2つの提示額(または今の年収と外資の提示)を入れ、初期値のまま計算する。
  2. 外資の「昇給の伸び方」を「据え置き」に変えて、差がどう変わるかを見る。
  3. 外資の「達成率」を50%に下げて、変動部分の受け取りが少ない年の影響を見る。
  4. 「今の会社での勤続年数」を入れ、日系の「退職金」を、自分の会社の退職金規程の見込み額に変える(「金額を入力」で、定年まで勤めた場合の額と、今辞めた場合の額の2つ)。
  5. 最後に表示される「並ぶのに必要な上乗せ」を見て、外資の提示が十分かを判断する。

結果は額面の合計なので、手取りで比べたい場合は、年収が高いほど税の負担が増えることと、退職金には退職所得控除があることを考え合わせてください。

まとめ:30代の外資・日系の年収比較で大切なことは?

平均ではなく手元の提示額で、保証される部分・変動部分・退職金・昇給の前提をそろえて比べることです。外資の提示が日系より高くても、昇給が少ない前提では60歳までの合計が逆転し得ます。逆に、昇給の見込みが同じなら、退職金の差を埋めるのに必要な上乗せは10%に満たない例もあります。前提を変えながら、差の大きさがどのくらい動くかを確かめてから判断してください。

よくある質問

外資系は退職金がないと聞くけれど、本当?
会社によります。退職金制度がない会社もあれば、確定拠出年金などで代わりに拠出する会社もあります。日系でも退職給付制度がある企業は74.9%(令和5年就労条件総合調査)です。オファーの書面で確認してください。
30代で外資に移って、40代で日系に戻ると不利?
一概には言えません。退職金は勤続年数で決まることが多いので、転職が多いほど退職金は小さくなりやすい一方、年収の水準は職位と専門性で決まります。計算ツールで、外資にいる年数を短くした前提でも試してください。
計算ツールの結果は、実際の年収の予想になる?
なりません。伸び方の「統計カーブ」は年齢ごとの平均の断面で、外資の変動・伸び・RSUは仮定です。提示額と前提を変えて、差がどのくらい動くかを見るための計算です。
手取りで比べるとどうなる?
このツールは税・社会保険料を引かない額面で比べています。年収が高くなると所得税の税率が上がるため、手取りの差は額面の差より小さくなります。退職金は退職所得控除があるため、手取りで見ると額面より有利になりやすい点にも注意してください。

出典・確認したページ

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